ひだか広報家のお仕事のメンバーが現地のおすすめ情報について紹介します。
・道成寺と万寿丸
万寿丸とは誰でしょう?本名は逸見万寿丸源清重(へんみまんじゅまるみなもとのきよしげ)です。今から700年程前、紀伊国日高郡矢田庄の領主となり、日高川町にある道成寺の本堂を建て替えた人です。
天台宗の寺院「道成寺」は、701年に創建された和歌山県に現存する最古のお寺で、能・歌舞伎などの演目として取り上げられた「安珍・清姫伝説」の舞台としても知られています。
当時築650年程の道成寺初代本堂はボロボロの状態で、万寿丸は今の本堂に建て替え、道成寺に二代目釣鐘を寄進しました。道成寺の初代の鐘は、安珍清姫伝説の清姫に焼かれたとされています。二代目の鐘は、その後日高地方に攻め入った豊臣秀吉に持ち去られ、京都の妙満寺に安置されています。
令和3年秋「紀の国わかやま文化祭」が開催され、県内でさまざまな文化イベントが行われています。その一環として道成寺で万寿丸生誕700年祭が開催中です。
現在、京都の妙満寺から二代目釣鐘がお里がえりし、11月18日まで公開されています。また、秘仏千手観音が開帳されています。秘仏千手観音は、通常は33年に一度の御開帳ですが、11月28日まで特別に公開されています。
大切な人とお参りすると次の御開帳にも一緒にお参りできると言われています。ぜひ大切な人と訪れてください!
・ひだか広報家のお仕事について
日高振興局の若手職員を中心に結成された和歌山県日高地方の情報発信力プロジェクトチームです。